新収資料

 これがみたかったんだよ!

展示の目的


 国立歴史民俗博物館の大切な活動のひとつに資料の収集があります。日本の歴史と文化を語る重要な歴史資料や貴重な文化財を、研究のため、また、散逸から保護するために収集しています。

 毎年数多くの資料を新たに収集していますが、これらの中には、スペースや期間が限られた総合展示や企画展示では、公開が難しいものがあります。そのため、近年収集した資料の内、未公開、もしくは公開の機会が少なかった資料を、一年に一度、新収資料の公開という場を設けてご覧いただいています。

 今回は、「アイヌ服飾関係資料」「染織品製作資料」「グラビュールにガラス絵望遠鏡」「前近代日本図関係資料」「近世医学関係資料」「聆涛閣集古帖」「高札」「怪談・妖怪コレクション」など、さまざまな分野から意義深い資料を出陳します。

 本体については写真撮影禁止だったのでありませんが、やはり蝦夷錦幕*1がとても保存がよかったです。よく残っていたもんだ。

*1:江戸の鎖国時代の外国との窓口はおおよそ四つ、「長崎出島の貿易」「対馬貿易」「琉球貿易」「アイヌ貿易」がありました。そのうち、アイヌ経由で大陸から運ばれてきた錦のことを蝦夷錦として珍重していました。