2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

カメラの面白いところは、目の前で見ているはずのものが、レンズを通して投影しただけなのにまるで違って見え、時には目で見るより適切だったりするところかもしれない。

ゼロで割る

それはゼロで割るようなものだ。割り切ることはできない。だからこそ困るのだろう。こたえは出るようでいて、結局はどこまでいってもマガイモノだから。 だから求められるのはつまり、矛盾を矛盾として把握し、理解しようとせず、そのまま納得し、それと共存…

立ち入ること、立ち去ること

つまり、変化というものは一時に訪れるものではない。段階的にやってきて去るのだ。出会うにしても別れるにしても、そのものは一瞬のように思うけれど出会う前にはそれだけの前提があったりすることがザラだし、別れた後も余韻は幾度も波を起こす。よい波を…

ネコソギラジカル(上)

ネコソギラジカル (上) 十三階段 (講談社ノベルス)作者: 西尾維新,take出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/02/08メディア: 新書購入: 2人 クリック: 44回この商品を含むブログ (471件) を見る ということで西尾維新の新刊。で、戯言シリーズ。誰だったかに…

地面からクレーン

夜間じゃないと上がらない荷物あるのかな。

よすが

あなたが昔の知り合いを忘れられないというエピソードだけが私にあなたへの興味を抱かせる。桜が花を枝が折れるまで咲かせるのをどんなにたっても忘れられないようなものだ。たとえ何年も経た冬のさなかでさえ。

撚糸

あなたの横糸は縦糸をカゲでささえるために存在しているのかもしれないけれど、わたしは横糸をひとつづつはっていくために縦糸をしかたなく撚っている。 問題をはんぶんとけたってことが、あなたには問題をはんぶんしか解かなかったとしか見えないなら、もう…

今日の空

風が強いなあ。でも気温低くて気持ちが引き締まる感じで過ごしやすい。

あいまいにする

語尾を乱してあいまいにすることは簡単だということくらい判っているのでしょう、と言われた。ただうなずく。そう、それは簡単だ。 だが率直になることはとても難しい。のぞき込んだ途端、何をしたかったのかなんて消えてしまうこともある。目を据えたとたん…

空に雲、地には風

このくらいの気温だと日中は過ごしやすいな。わずかに肌寒く、だけど陽射しは柔らかくて。

窓を閉じる

少しだけ窓を閉じて見てもいいかい。ときどきそういうことだってあってもいいかい。だってほら、あんなにも風が吹いているから。 ほこりだらけでも窓を閉じていてもいいかい。ガラスから外を見ていてもいいかい。だまっていてもいいかい。たまには、さ。 何…

今日の空

冷えた青い空。

暗い木立を抜けて

暗い森を抜けて帰る。風はわずかに吹いているようだが壊れかけの看板がくるくる回るだけで頬に明瞭に感じられるほどではない。 ゆるやかな坂を昇る。夜空に影絵のようにみえる木立のすき間から星が一つだけ見える。あれは何という星だろう。どんな星にも名前…

今日の空

日付の変わるそのすこし前、雪の消え残る街を月は照らす。

距離と価値

人というのは現金なもので、電話をかけても留守番電話だと逆に連絡をどうしてもとりたくなる。たいした用事じゃなかったとしても。むしろ、たいした用事じゃない時ほど。 昔ある知り合いが「電話の数がもしも半分だったら今より二倍好きだったかも」と言った…

緘黙

そう、春にはたいてい、少しだけ話しすぎてしまって後で後悔することになるのだ。言うべきではない言葉、取るべきではなかった態度。やらなきゃいいのに。 そうせずにいられる世界を少し考えてみて、すぐにやめた。

バス乗り場

最近、目先の変わった場所に行ってないなあ…

今日の空

まもなく日没。

春、期待

期待しているさなかほど、期待した地点から遥か遠くにいると感じる時はない。かといって待っていれば時間はゆっくり流れるかというとそうでもない。どうすりゃいいのよ、とか考えて、夜もすがら。早春の空、夜の雲。風が吹き払うみたいに晴れ渡ればいいのに…

今日の空

架線に挟まれた月の輪郭は、なんだかぼやけています。風、強かったもんなあ。

タイムマシンをつくろう!

タイムマシンをつくろう!作者: P.C.W.デイヴィス,林一出版社/メーカー: 草思社発売日: 2003/06/18メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (25件) を見る一般向けの物理本。表題通り、本気でタイムマシンを作るという思考実験してみ…

甘い果実

出会い系サイトに参加してみた知り合いが、ああいうのは自分には少しダメだなあ、と言っていた。少しばかり夢見がちな人にはそういうのも悪くはないとは思うので、いくつかの実際的な助言だけしてあとは話を聞いていた。 で、どうよ?楽しい友達はできた?と…

タコツボ

人は存外に器用なもので、自分のなかに穴を掘ることができるようだ。ドツボ。で、単純な作業がそうであるように、やりはじめるとそれは案外やめることができない。結局出ることができないほどに深い穴ができあがり、その底から彼もしくは彼女は、ぼんやりと…

シャッター

駅前の繁華街に人影まばら。自分の靴音がこだまするのに立ち止まり、すこしだけ本気で、一瞬、耳を澄ます。

夜の国道

黄色い街灯に惹かれ、必要もないのに足を伸ばす。まるで集蛾灯のよう。 街は黄色い光に満ち、家路を急ぐ人の足は速い。流れに逆らい、独り、夜の中へ。

今日の空

雲間に丸い月、ゆったりとした、冷えた微風。貨物列車が走り去っていく音がやけに響く。

オヤスミ

コーヒーを眠る前にゆっくりと飲む。脳味噌が寝ていく。夢のような青い空、白い雲。わたしたちは白くぬりつぶす、青すぎるこの空を、広すぎるこの世界を。骨の白、錠剤の白、睨む目玉の白目の白。脱色と漂白とシーツ。のんびりとコーヒーを飲んで、ゆっくり…

今日の空

繁華街だけ明るいや。

届くことを想定さえしない、というワガママ

読んだあとに煙草を一本吸って、それからさらに腕を組んで考えるけれど、やっぱりもう一本煙草をくわえて、でも火をつけるのを忘れてしまうというのをやってしまったことに気づいて苦笑してみたりする午前零時。世の中は結構複雑で、複雑であるその理由は、…

今日の空

日も傾いて、雨はあがる。