届くことを想定さえしない、というワガママ

 読んだあとに煙草を一本吸って、それからさらに腕を組んで考えるけれど、やっぱりもう一本煙草をくわえて、でも火をつけるのを忘れてしまうというのをやってしまったことに気づいて苦笑してみたりする午前零時。世の中は結構複雑で、複雑であるその理由は、人間がひとりでこの世界にいるわけではないことにあるのだ。とか思ってみたり。いいこともあれば悪いこともある。

 さて、どういう返事を書こう。それを考えるとまた煙草が欲しくなる。ヒトを傷つけることが必ずしも悪いことだとは思わないけれど(ニガい記憶と共にな)、別に取り立ててヒトを傷つけて喜ぶほどの暇人でもないし、できれば口当たりが悪くなく、なおかつその相手に役立つようななにかを渡せるような、なにかができるといいなあ、とか思うのだけれど。それがなんだかは問うてくれるなよ。

 言葉はなんの役にも立たないけれどヒトのハートを切り刻むことくらい、できることもある。外科手術が必要なときってあるし。べつにしたいわけでもないけれど。

 それは考えるまでもなくゼイタクなことなわけで、本来からすれば土台、無理なハナシだわな。でもこれでけっこうゼイタクモノなのであったりして。無理が通れば道理がひっこむ、ってけっこう名言だよな。とりあえずその人には控えめにでいいから笑っていてほしいわけです。ワガママ?そうかもね。そんなもんでしょ。