立ち入ること、立ち去ること

 つまり、変化というものは一時に訪れるものではない。段階的にやってきて去るのだ。出会うにしても別れるにしても、そのものは一瞬のように思うけれど出会う前にはそれだけの前提があったりすることがザラだし、別れた後も余韻は幾度も波を起こす。よい波を起こせているならよいのだけれど。

 その波が何を起こすかはしらないけれど、よい波であることを期待はするし、望みもする。それでいいんじゃないかと思うし、あるいはそれ以上何ができるだろうともたぶん、言える。

 変わることを受け入れること。忘れ、覚え、また忘れること。立ち去ること。立ち入ること。それがうまくできたなら。