”ギャンブルの必勝法”

http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20050422&j=0030&k=200504225069

【釧路】釧路市内のタクシー会社「鈴蘭交通」(土橋正幸社長)は21日、入院中の2人を除く運転手13人全員が退職したため、営業を停止した。完全歩合制の運転手に道の地域別最低賃金(1時間638円)を保障すると経営が困難になることから、全員に退職を勧めていた。

ところでギャンブルで勝つためにはどうすればいいか、という有名な理論があります。それは、「負けたら前より多く賭ける」というもの。ゲームが永遠に続くケースでは、一度でも勝てばそれまでの損はかならず埋め合わせられます。
いいかえると「それを可能とするだけの資金があるほうが勝つ」ということになります。つまり、金もってるほうが最後には勝つ。*1


金は天下のまわりものですが、金があるところ、より金の多い所がより天下の中心であるということですかね。
で、結果として資本を持っている社長さん(おなじ町に別のタクシー会社をもうひとつもっているそうです)は助かるけれど、ドライバーさんは路頭に迷うわけで、こういうのってなんか変だなあ。法定最低賃金というしかけがなんのためにあるのかという肝の部分を失っていたら、仏作って魂入れずになっちゃいませんかね、監督省庁の人。

*1:これは胴元と子がおなじ勝率のゲームの場合の定義で、一般的なゲームだと常に胴元が有利な勝率になっているのでより資金力が必要になります。ルーレットで00が出るとか、ブラックジャックで親が21出すとか。