閉鎖する前に考えること

サイトを閉鎖するときに考えてみて欲しい、という呼びかけをしているサイトを見掛けた。

閉鎖する前に考えてほしいこと

サイトの閉鎖が管理人にとって利益のあることならば、それがよほど瑣末なことでもない限り、閲覧者がなんといってもどうしようもないだろうと思います。しかしサイトの閉鎖がとくに管理人にとって利益のないことである場合、閲覧者のためを思って閉鎖されてしまうのはどうなのか、と感じます。それは多くの場合、実際には閲覧者の不利益となっていませんか。

サイトごと消すのは自分は満足したりするけれど、それっきりだったりしますね、たしかに。


そういえば私、手帳にメモをとるときには必ずボールペンを使います。書き損じたり変更した情報の、その履歴こそがメモの肝だと実感するからです。書き間違えがボールペンなら消せないでしょ。
そしてこれが電子媒体でメモをとらない最大の理由でもあります。紙だったら折ったり切ったり張ったり重ねたり並べたりちぎったり紙飛行機つくったり紙吹雪にして舞い踊ることだってできます。PDAじゃ水に濡らすこともできない。

書き足したり付記したりと多用するのでノートはかなり無駄に使います。結局、スカスカになっているそのノートをどれだけ反芻し、くりかえし読み返すことでどうやってみっしりと行間へ書き込んでいくか、が私の求めていることにつながるんですね。


で、書いたことそのものよりも、書く過程でたどってきた思考の経路が重要だからノートそのものはどうでもよかったりする。登り終えたら投げ捨てるために用意する「梯子」みたいなもので。


履歴をのこすこと。それを統御すること。RPGだって、経験値があるからこそレベルアップもあるんじゃなかったでしたっけ?

さて、運営してきたサイトやらがどれほどの種となって芽吹くか(ここも含めてね)、十年あとにふりかえってどうみえますかどうか。恐いけど、ちょっと楽しみ。