ショパンの時代の外科

ショパンの時代の外科

 もしもショパンが往来を歩いていて馬車にはねられ,下腿の開放骨折を受傷したら大事である(当時,馬車による開放骨折は大きな社会問題だった)。病院に何とか到着したショパンには,直ちに下肢切断手術が行われた。他に選択肢は無い。ぐずぐずしていたら敗血症で死ぬことは確実であり,手術で死ぬかもしれないが,手術を受けなくても必ず死ぬ。

いたたたたたた。
あらためて現代の医療はすごいんだなあ、と実感。それでも人は死ぬし、死んだ人についてどう受け止めればいいのかはわからない。