席を譲らなかった若者

らくだのひとりごと: 席を譲らなかった若者

「あんたたちさぁ、山は歩けるのに電車では立てないの? それっておかしくない? 遊んできたんだろ? こっちはこれから仕事に行くところなんだよ。だいたいさぁ、俺みたいなヤツが土曜日も働いてあんたたちの年金を作ってやってるんだって分かってる? 俺があんたみたいなジジイになったら年金なんてもらえなくて、優雅に山登りなんてやっていられないんだよ。とにかく座りたかったらシルバーシートに行けよ」

ああ言っちゃった、って感じだけれど、これくらい言える人の方がいい印象を受けるのは、あるいは私のスタンスが若者側にあるからかもしれない。四十年後におなじことを言えるかどうか、さてどうだろう。それにしたってここで席を譲るよう強いた高齢者たちはハイキングの帰りなのだから、「疲れるのがいやなら最初から行くなよ」とは思うだろうな。

前に海上自衛隊の観艦式のチケットをラッキーにも入手できて見に行ったことがあるけれど、そこでも態度が悪くて顰蹙買っていたのは自称旧軍軍人さんたちの御一行さまたちが一番だったなあ。問題を指摘しても体面のせいか聞く耳もてないあたり、半面教師*1として将来の参考にしようと心に誓ったかつての日の記憶。

*1:あまり知らない人もいるようだけどこの「半面教師」という言葉は毛沢東がつくった造語だったりする。