郵政民営化

 株式会社化するときの手続きという視点から見たBlogがあったのでメモ。

http://toitaiki.at.webry.info/200506/article_40.html

 郵政が持っている資産は、土地だけで3兆円を超えるといわれます。ここが肝心ですが、簿価(購入時の価格)で移行するか、時価(現在評価)で移行するかで大変な問題が起きます。
 問題は、資本金を幾らにするかです。創業時から大きくなって資本金が大きくなっていく会社と違って、最初から資本金が幾らでやれのスタートは、かなりきつい仕組みです。
資本(資本金)=資産−負債です。∴計算しやすように1兆円ぐらいの資本金と想定すると。
 果たして上場できるかという問題がでます。今株券は5万円券ですので1兆÷5万円=2000万株を政府が持ちます。一部上場ですと、2年間連続、資本金の1割配当をしなければなりません(つまり1000億の配当)ので、経常利益がアバウト5500から7000億、でないとできない裏技です。おまけに一部上場するには、2年間1割配当をしないと、上場できません。
 さて、次なる問題はその株数を市場と金融機関と民間会社がどう支えるかですが、たぶん無理です。NTTでさえ未だに完全放出できないのですから。

 まあ、またなんか特別法とか使いながら三十年くらいかけて移行していくんじゃないのかなあという気もするけれど。
 なかなかこういう具体的な話は出てこないのでおもしろかった。民営化するとサービスが低下する、とか、いやしない、とか、生活に密着した郵政サービスが、とかいろいろ観念論のほうがウケがいいからみんな使いたがっちゃうしなあ。麻薬みたいなもんだな。

 で、けっきょく国の財政は健全化できるんだろうか。