行くことがなかった場所

Blank2004-12-29

その街に住もうかと思ったこともあった。紆余曲折やら阿鼻叫喚やら喧々囂々やらの漢字の多い出来事もあったりしたのだった。そんなものでもいまはどうということもない。だからといってうそだったということでもない。それはそれでうそじゃない。

うそじゃないからといってそればかりということでもない。忘れてしまったわけでもない。ただ、それはもう一部となってしまって、どこからどこまで、と切り分けることができなくなったということだ。踏みつけた影の向こうへと進む。

踏んだ影の中に今はいる。