津波がtsunamiである由来
もともとはtidal waveと言うらしいけれど、tidalは潮の干満を指す言葉。地震によって引き起こす津波とは意味が違ってしまう。なので日本語の津波が英語でも広まった、というのはけっこう有名だけど、このきっかけがどこからきたのか気になった。
ということで調べてみたらこんなところにヒット。
→http://www.rekihaku.ac.jp/kenkyuu/katudoh/no2/tsuji.html
1946年4月1日の朝、アリューシャン列島で起きた巨大地震による大津波がハワイ列島を襲った。このときの津波でハワイ諸島全体で173人の死者を出した。ハワイ島のヒロ市は日系人の多く住む町であるが、この町の「Suisan(すいさん)」と呼ばれる魚市場地区や、「Shinmachi(新町)」などの地区も津波で壊滅した。このときからそれまで日系人だけが使っていたtsunamiという言葉が、ハワイの地方紙に用いられ、それ以後英語としての市民権を持ち始めた。1968年に米国の海洋学者Van Dornがtsunamiを正式な学術英語とすることを提案し、それ以後英語圏にtsunamiの語が急速に定着した。現在では、ロシア語・スペイン語等も含め汎世界的に通用する語となっている。
比較的新しい単語だな。
読んでみると、津波業界では日本が1300年くらいにわたっての津波記録を蓄積しているレアな国なんだそうだ。逆に言うとどれだけ津波が襲ってきたか、ということでもあるわけで……
この論文、よく見たら私も好きでよくいく国立歴史民族博物館のホームページのコンテンツだった。こんなところで再会することになるとは、と思ったけどよくかんがえてみたら日本随一の資料がある、大学院付属の博物館なのだった。
2005年1月12日(水)〜2月13日(日)まで、最近あたらしく収蔵するに至った史料を展示するそうなので機会を得ていかねばなるまい。
→大学共同利用機関法人 人間文化研究機構|大学共同利用機関法人 人間文化研究機構|国立歴史民俗博物館
千葉県佐倉市にありますよ。最寄り駅は、京成佐倉駅かな。徒歩でいけます。
JRからだとちょい遠い。
って、こ、こんな蝦夷錦幕が展示されてるですかーー!シーボルトコレクションに入ってたのなんかと比較にならないくらい保存状態よすぎ。