火星の光

【宇宙】火星南極の冬の夜空を彩る輝き――高度70kmに厚さ20kmの亜酸化窒素の球形シェル

火星の冬の夜を彩る輝き


 国際研究チームが、火星の南極が夜に光っていることを発見した。これは大気循環(将来のaeroassistance maneuverにとって重要)や気候変化の追跡に利用できるという。

 マーズ・エクスプレスに搭載された紫外・赤外大気スペクトロメータ(SPICAM)によって、火星大気中の高度70kmで、厚さ20kmの亜酸化窒素の球形シェルが確認された。輝きは亜酸化窒素濃度が一番高いところで最も明るくなっていた。昼側で日光によって分解された酸素、炭素、および窒素が夜側に流れ込み、高度が低いところで酸素と窒素の原子が凝縮し、亜酸化窒素が生成される。

 一度行きたいけれどたぶん叶わない夢の場所のひとつです。