失うための手続き

 喪の仕事というのがあって、要はさまざまなモノゴトを整理するのは時間がかかるということで。そういう整理整頓の期間なのだな。柄にもなく考えていることがスピンアウトしてみたり、漏洩されてみたりして。コップの中の嵐が想定されますな。

 などと客体視してみれるというのはいいことなんじゃないのかな、とか思ってみたり。

 なにかを観察するときは近づくのではなく、数歩下がると逆に視野角が広がって意外な発見があったりする。ブレークスルーさえあれば、おのずとモノゴトって転がるものさ。どっちに転がるか、それが望んでいると自分で錯覚していた方向かは知らないけれどな。

 なってしまえばそれはそれで慣れたりするのは苦労もない。適応能力が世間をこなす能力。解毒能力を向上させねば、つらいな。うん、だいぶね。まあ、それがいいのさ。

 それでいいのさ。