サターンV型のエンジンが再利用される?

 スペースシャトルが無事軌道に上がったけれど、耐熱タイルの剥落というトラブルで次の打ち上げが凍結されちゃったりしたそうで、もともと少ない打ち上げ回数で国際宇宙ステーションの残りパーツがあがりきるのか疑問だったりしたのが根底からぶっとんじゃったりして心配な限りです。
 そんなところに、「じゃあシャトルの次世代っていったいどういうふうにしていくつもりなんだろう」と思って探してみたら、いろいろヒット。
 その中のひとつに、なにやら気になるプランが。かつて月面まで人を運んだ、人類史上最高出力の有人宇宙船に利用されたエンジンが、書類棚から復活しそうな勢いだとか。


NASAが注力する次期有人宇宙船「CEV」、問題は打ち上げロケットの確保(nikkeibp.jp)

1)インライン・ミディアムリフター:固体ロケットブースター(SRB)を第1段に使用、アポロ計画に使用した「サターンV」ロケットの第2段、第3段に使われた「J-2S」エンジンを装備した第2段を使う案だ。地球低軌道にスペースシャトルと同程度の22トンを打ち上げる能力がある。

 三十年前のエンジンかあ。新素材使ったりしてアップデートするのだろうけれど、こういうのを見ると「枯れた技術」ってものがどれほど重要なものなのかが実感されるなあ。
 再利用されるオービター、というプランは結局、コストでも安全性でも次世代の主力になりそうもないようですね。まだまだ素材技術が不足しているということなのでしょうけれど。


 生きてる間に火星とはいわないから、月面、いや、せめて低軌道にくらいは一度あがってみたいなあ・・・